[00:08.99]時計台のある街に、歌うことが大好きな [00:15.81]少年が住んでいました [00:22.20]弱虫な少年は、自分の声に自信が持てず [00:29.25]人前で歌うことができません [01:02.94]それを見た博士は毎晩眠りもせず [01:09.60]少年のために作ります [01:16.54]コトバとメロディーを 教えるだけで、ほら [01:23.29]思い通りに歌う魔法のロボット [01:29.41]「キミが作った音楽をワタシが歌い上げるよ [01:36.33]目を丸くした少年は おそるおそる、ボタンを押しました [01:46.65]少しだけ不器用な声だけど [01:53.61]夜空に響いたその声は [02:00.34]確かに少年の心に届いていました [02:09.77]届いていました [02:27.48]その日から少年は 毎晩眠りもせず [02:34.31]ロボットのために作ります [02:41.09]コトバとメロディーを教える度に、ほら [02:47.76]幸せそうに歌う魔法のロボット [02:53.88]「僕が作った音楽を誰かに聞いてほしくて [03:00.69]目を光らせた少年は おそるおそる、ボタンを押しました [03:11.14]少しだけ不器用な声だけど [03:17.99]世界中に響いたその声は [03:24.77]確かに人々の心に届いていました [03:34.34]届いていました [03:49.65]「いつまでもキミの歌を [03:55.31]いつしか季節は過ぎ去って [04:01.92]少年も大人になりました [04:08.67]あの時、教えてくれた歌 [04:14.87]ワタシは今でも覚えているから [04:22.15]少しだけ不自然な声だけど [04:29.00]夜空に響いたこの声は [04:35.78]今でもキミのその心に届いていますか [04:45.28]届いていますか [04:48.78]「ワタシの歌声、聞こえていますか