[00:41.85]故郷には雪がちらついていると聞いた。 [00:48.57] [00:49.37]僕はと言えばまだ暗い部屋の中。 [00:56.19] [00:56.83]筆を止める、は迷いか否か。 [01:00.11]いつかの幻のせいか。 [01:03.53] [01:04.24]情けないとも分かっちゃいるが、 [01:07.77]身体は眠ったまま動かない。 [01:12.76]動きたい、動けない。 [01:16.49] [01:18.17]最終形を無くしたストーリー。 [01:25.68]そんなものが見たい奴は当然いないな。 [01:33.17]故郷に積もった雪はすぐ溶けたらしい。 [01:40.14] [01:40.73]僕はと言えばもう覚悟をきめて、 [01:47.51]捨てること、残すことを考えていた。 [01:53.13] [01:55.24]最終形を望んだ向こうに [02:02.92]かなしみが残ってもしょうがないな。 [02:09.90] [02:10.17]完成形を目指したストーリー。 [02:17.55]拾い集めた原稿と汚れたこの手で。 [02:27.13] [02:46.46]最終形を無くしたストーリー。 [02:53.87]そんなものが見たい奴は当然いないな。 [03:01.15]完成形をめざしたストーリー。 [03:08.75]雪がほんの少し積もる街の話。 [03:17.32]