[00:00.50] [00:50.28]赤い音を劈(つんざ)いて飛ぶ [00:57.65]九十九(つくも)の夏 通り過ぎる時 [01:05.03]未だ前にある空の高さに 嘆きそして笑う [01:20.29]落ちる灰 黄色の視界 [01:27.19]二つの火 其(そ)の下から響く 七色の声 [01:35.25]人は繰り返すだろう 愛と死の歌を高らかに [01:51.88]作っては捨てて 愚かにも生が永久(とわ)に [02:03.17]続きますようにと [02:07.45] [02:22.08]青い風を引き裂いて飛ぶ 百億と千億の先に [02:37.03]未だ前に在る孤(こ)の空白に 呆れそして笑う [02:52.61]流れる水 只在るもの [02:59.06]再生し 蘇りずっと 零を翔けていく [03:07.85]神は繰り返すだろう 脆く崩れやすい未来を [03:24.08]思っては創る 揺れ続く匣(はこ)の谺(こだま)さえも [03:34.42]夢物語だと [03:38.97] [03:41.27]鳥達(われら)はまた滅びる 涙の粒も浮かべず [03:48.27]只常世を見つめて 刹那と無限の間(はざま) [03:56.11]彼(あ)の熱の中は未だ帰るに如かずと [04:03.50]そして- 甦り前に向かうだろう [04:12.90]非時香果(かぐのこのみ)を 咥えながら [04:20.14]黒い瞳に光を宿し 地平線の先も [04:31.03]運命も摂理さえ 鷹揚(ようよう)と 夭夭と [04:38.59]飛び越えながら [04:42.95] [04:58.32]時の蔦を 断ち切って [05:13.22]