灰色の羽根 いつか君を救い出す 呪文のように繰り返した 哀わんだ目をしてんだ 気にしない 少年は窓を見て笑う 重ねてる出会えない自分に すれ違う壁の向こうに祈った 少女は水をくみながら 摇れる自分を見てた 哀わんだ目をしてんる 気にしない 今日からも同じ目で生きる 積み上げた灰色の小石を すれ違う壁の向こうに放った ああ空だけは続くどこまでも ああ鳥のような羽根があったなら ああこの壁を越えて君のもとへ ああそのままふたりで遠い海へ ああそんな夢を見てたんだ僕ら その夜ひとりの少年が 壁を乗り越えようとした 出会えないもうひとりの自分と 今日からも同じ目で生きぬく 少年は窓もない部屋で 今日からもただ祈り続ける